こんにちは。FLINTERSでセールス・マーケティングをしている高城です。 今回の投稿は FLINTERSブログ祭り🏮 の記事です。テーマは「#技術」でお送りします。
私事ですが、昨年ボードゲームの製作を行い 製造から販売までの挑戦をした話を記載しようと思います。
そもそも何でボードゲームを製作したのか?
というところですが 理由は
- 昼時にしかお客が入っていない地元のハンバーガー屋を盛り上げられたらいいなと思ったこと。
- たまたま、その頃に遊んでいたボードゲームをみて、簡単なものなら自分でも作れるかもしれないと感じたこと。
- 試しにモックを作って知人に遊んでもらったら、好評だったこと。
- 自分の好きにマーケティングやセールスが出来て経験として楽しそうと思ったこと。
そんな流れとノリで、ボードゲームを製造・販売してみようと思いスタートしました。
目標
とはいえ、どこをゴールにして活動しようかなと、まず目標設定をしました。
物販なので販売個数や売上なども検討したのですが、 まだ原価もわからないし、値付けもこれからとういう状況もあり、達成したら嬉しい事に設定してみました。 地元のハンバーガー屋さんの集客の1アイテムとして貢献できたら嬉しいなというモチベから目標を 地元のハンバーガー屋の集客に繋げるにしました。
販売までの過程でやってきたこと
ざっくりまとめるとこんな感じです。
- 商品を作る
- 目標の再設定
- オウンドメディア作成
- マーケット調査
- イベント出展&販売
商品を作る
まずは、モノを作らないことには始まらないと思い、その時の気持ちの勢いのまま開始!
- 印刷業者との相談会に参加して概算や仕様を把握
- ゲームのコンポーネントなどコスト削減するために工夫できることを調整
- 知人にモックのプレイしてもらい、より良くするためのアイデアを聞く
- モックの改善
- 印刷業者に正式な見積をしてもらい、入稿データを作成し発注!
わかりやすく説明書を作るのが一番大変でしたが、何度も修正して無事に入稿。 あとは商品が届くのを待つだけ!ワクワク!こんなノリでした。
ここで事件が…
なんと納品まであと3週間というところで 目標にしていた地元のハンバーガー屋さんが閉店となることに!?
まさかこのタイミングでこんな事になるなんて想像もしていませんでした🥺
商品化する前にモックで、具体的な話をお店の方と事前にしておけばよかったなと思いつつ 閉店する事実は変わらないので、改めて目標設定をしなおしました。
目標の再設定
原価が思った以上に高かったので、全部売れてもモチベが上がる利益にはならなそうという理由や 販売手法も決まってなかったので
実際に販売までしてみて、マーケティングやセールスの経験を楽しむ!に変更しました。
販売を行なっていく過程で、また新たにコラボできるハンバーガー屋さんを見つけたら 当初の目標に向かえばいいじゃないと、そう思い決めました。
オウンドメディア作成
まず、販売に向けて商品を知ってもらわねば、ということで この商品を欲しいと思った人がネットで検索して購入できる受けページとして下記2つ作りました。
- [ WEBサイトの制作](STUDIO)
- [通販サイトの制作](BOOTH)
構築のやりやすさ、運用しやすさ、サービス利用料の比較などをして 負担が少なく運用できる事を軸に利用サービスは選定。
土台ができたところで、商品の存在が認知されていないので注文はありません。 分かってはいるのですが、つい必要以上に注文が入ってないか何度もチェックしていました。
マーケット調査
さて、販売戦略を考えないとなーと思ったのですが 自分がボードゲーム業界について詳しくないのに商品化しちゃったので、通常はどうやってるんだ?から始まります。
・市場ニーズの理解 ・ターゲット顧客 ・価格 ・販売チャネル ・プロモーション活動 などよくよく考えてみればボードゲーム業界について何もわからない。。。
そこで、あれこれネットで調べはしましたが 経験者の方の話を聞いてみるのが良さそうという結論に至りました。
知り合いにいないので、まずは情報収集してみようかなとボードゲーム会に参加。
主催者の人に自分がボードゲームを作っている話から、製作者さんのお知り合いいませんか?という話をしていたら ありがたいことにボードゲーム製作経験者の方を紹介してもらうことになり
後日、紹介いただいた方とマーケティングのことや、その他に諸々話をきいて 最終的にゲームマーケットという国内最大級のアナログゲームの即売イベントに2023/12/10(日)出展する事を決めました。
イベント出展&販売
出展経験がなかったので、経験者にいろいろ聞いて 出展準備の他に、やった方が良いと聞いたマーケ活動もしました。
ざっくりやったことこんな感じです
- X(旧Twitter)のアカウント作成&運用(キャンペーンや活動状況など)
- WEBサイトの最新情報の掲載
- ゲームマーケットのHPへの商品情報&ブログの掲載
- テストプレイ会への参加×4回
- ゲームマーケット事前試遊会への出展参加
- 新作アナログゲーム紹介動画配信の企画応募
- チラシ、名刺、POP、商品Tシャツ、テーブルクロスの制作&発注、当日のブースデザイン
- ボードゲームのプレイ動画Youtube配信者に動画作成依頼
思った以上に出展までにやることが多くて、めっちゃ大変だったのですが、 出展当日はマーケ活動の効果もあり、想定以上に購入していただいて、売れる感動と興奮を経験できました! 自分が作った物が売れるってこんなに嬉しい事なんだなと。
経験を通して得た知見や技術
商品を作るところからゲームマーケットでの販売まで約1年間でしたが 多くの知見や技術が得られたました。内容は以下になります。
知見
- ボードゲームの製造原価や販売価格の把握
- モノクロ印刷でも目に付くようにするためにすべきこと
- 印刷データ入稿時に気をつけること
- 通販サイトの制作と運用
- ショート動画が関心のある人に表示しやすくするためにすべきこと
- 簡単にオリジナルTシャツを作る方法
- X(旧Twitter)のインプレッションが出やすいPostの傾向
- 出展時にブースに足を止めてもらうために工夫できること
- ボードゲーム界隈のイベント情報
技術
- Illustratorで文字テキストをカーブさせる方法
- Illustratorでオリジナルパターンの作成方法
- Illustratorでトンボの作成方法
- 画像とアニメーションで YouTubeショート動画を作る方法 etc.
細くすればキリがないほど技術や経験が得られました。 百聞は一見に如かずで、実際にやってみて大変さがわかったり 実行する上で、もっとこうした方が良かったなぁ。こうすれば効果的だったなぁと感じる知見も多くあり良い経験になりました。
また、ボードゲーム製作を通して、多くの知り合いや、応援していただける人が 出来たというのにも大きな価値を感じています。
まとめ
ボードゲームを作って販売してみたら、1人では解決できないことに周りの協力を仰いだり 目標の達成のために新しい技術を学んだり、いろんな事を体験できて非常の良い経験になりました。
製作から販売に限らず。新しい挑戦をすることは様々な経験を詰めるんだなという事を実感できましたので 今後も常に新しい事へチャレンジし自分の技術や経験を磨いていきたいなと思います。
おわりに
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