こんにちは。プロジェクトマネージャー(PM)の後藤です。2022年10月入社で、もうすぐ社会人デビューから1年です。
現在は他社開発プロジェクトの運用保守の引き継ぎ業務を担当しています。
この記事は、10周年記念として133日間ブログを書き続けるチャレンジの18日目の投稿になります。
今回は、FLINETERS初の新卒PMとして採用されてから読んできた読書歴について紹介します。
はじめに
PMとして仕事を始めてみて、困ったことが2つありました。1つ目が、そもそもPMが何をするのか、という点です。2つ目がテキストコミュニケーションです。それぞれの課題を解決するために、読んだ2冊の本を紹介します。
1.10歳からのプロジェクトマネジメント
10歳からのプロジェクトマネジメントは、直属の上司の方から教えていただき、読み始めました。
概要
主人公の10歳の小学生の日常(自由研究やお母さんの誕生会を開くなど)を題材に、プロジェクトマネジメントの手法を使うとどのように改善できるのかわかりやすく説明しています。
学んだこと
主人公が地域のお祭りを企画する際、スケジュールが遅れている時のプロジェクトマネージャーとしての対応方法が実際のプロジェクトでも活かせるなと感じました。以下の手法が有効だなと感じました。
遅れの原因を聞き取り、対処方法を考える
- 例)手の空いているメンバーに手伝ってもらう、やることをそもそも簡単にする、現状に合わせてスケジュールを変更する
そもそも遅れを防ぐためのプロジェクト進行を作る
- 報告のルールを作る(1週間ごとに必ず進捗を共有するなど)
- 遅れを早めに報告してもらう
- マイルストーンをたて、マイルストーンごとに進み具合をチェックする
2.朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術
朝日新聞記者がMITのMBAで仕上げた 戦略的ビジネス文章術を読んだきっかけは、テキストメッセージでやり取りをすることが苦手だったためです。エンジニアリングの知識がほとんどない状態で、かつエンジニアや他社とやりとりをする際に、「何を質問したらいいのか分からない」「リアルタイムで質問できないことが多い」という課題がありました。また質問はほとんどテキストで聞くことが多いため、テキスト作成に時間がかかっていたため、社内勉強会で読むことになりました。
概要
テキストコミュニケーションが日に日に重要になっていく現代においては、文章力の有無が仕事のパフォーマンスを大きく左右します。「伝えるべきことを正確に、スラスラ書けて、意図した結果が手に入る」技術、すなわち早く、分かりやすく書く技術を身につけることと目的としています。
学んだこと
仮見出しをつける
- 仮見出しをつける=文章の初稿を書き始める前に、文章の見出し(タイトル)を仮置きすることです。仮見出しを作る利点は構成作りにこだわりすぎず、書き始めることができることです。仮見出しは文章を書き進める中で最終的に変更してもよく、一番文章で伝えたいことを見出しにすると有効です。
3A分析を使い、文章の読み手に望んだ行動をしてもらう
- ビジネス文書では、読んだ相手に何らかの行動を起こしてもらう必要がある。そのために、Audience(読み手、聴衆)、Action(読み手に期待する行動)を定めた上で、Atomosphere(空気感、状況)に目を向けて文章を作成する。
Audience: 読み手の年齢、仕事や肩書き、書き手との関係性、信頼性、性格などを想定して文章を書くと有効。アナウンサーが祖母の顔写真をそばに置きながらニュースを読む、という事例が挙げられていました。そうすると、祖母に伝わりやすいよう読む、つまり聴衆を意識しながら読むことが自然とできるようになるそうです。
Action: 読み手に文章を読んだ後、起こしてほしい行動のことです。遠回しな言い方をせず、一読してわかるように書く必要があります。
Atmosphere: 読み手に不快感や間違った印象を与えないように書くことです。例えば、「クライアントから上から目線で思いやりのないメールが来る」といった印象を与えてしまいます。文章だとボディランゲージや声のトーンといった視覚/聴覚情報に頼れないので、言葉づかいに注意する必要があります。
終わりに
今回選んだ本は、PMに特化したものというよりは社会人の基礎力を上げるものを選びました。実際にSlackでのメッセージで仮見出しをつけて書くようにしたところ、望んだレスポンスが返ってきたりしたので、PMとして活躍するためには、まずは社会人としての基礎力を固めるのが大事だと改めて感じました。その後、技術ドメインだったり広告知識だったり、自分が得意な分野をより伸ばしていきたいなと感じています。