こんにちは、株式会社FLINTERSの丸山です。この記事はFLINTERSブログ祭りの記事です。テーマは#読書感想です。
今回は「技術書」の読書術という書籍に書かれている1冊90分で読む時間制限読書法を実践してみたので、その紹介をしたいと思います。 普段技術書を読んでいると、最後まで読み通せなかったり、時間がかかってしまったりといったことがあります。そんな悩みを少しでも解決する助けになるのではと思いこの方法を試してみました。
本の紹介
この本は技術書の執筆を生業としている2人の著者が、技術書の選び方、読み方、アウトプットの方法を紹介している本です。今回紹介する時間制限読書法以外にも様々な読書に関する手法が書かれているので、気になった方はぜひ読んでみてください。
時間制限読書法とは
まず時間制限読書法とは何かですが、本書には以下のように書かれています
定めた時間内に1冊を読了するという目標を掲げて読書することです。定める時間は長くても短くてもいけません。長すぎると集中力が持たず、短すぎると読了が不可能になってしまいます。最初は連続して集中できる限界値とよくいわれている90分に設定します。
IPUSIRON; 増井 敏克. 「技術書」の読書術 達人が教える選び方・読み方・情報発信&共有のコツとテクニック (p.164). 株式会社 翔泳社.
またその効果として、
- 時間を制限することで集中力して読書できる
- パーキンソンの法則(人は与えられた時間を全部使ってしまう)というものがあるが、時間を制限することでその時間内でやるべきことを終わらせられる
- 時間を制限することで、悪書であっても定めた以上の時間を浪費しなくて済む
などといったことが書かれています
また読み飛ばしのテクニックも紹介されていますが、その中でも今回特に意識したのは以下の点です。
- 前提知識のある分野の本を読む
- 知識のない分野の本だと時間がかかる、頭に入ってこない
- 読むページ、飛ばすページ
- 目次は全体像把握が必要なら読む。目的の場所がわかっているなら飛ばす
- 謝辞は読まない
- まえがき、あとがきは本の意義や著者の思いなどが書いてあるので読む
- 本文で注目すべき箇所
- 結論が書かれた部分を意識的に探す。
- 章末の箇条書きや本文中の太字は著者が重要だと認識している箇所なので注目する
- イラストや表は理解しやすく、記憶に残りやすいので眺める
そして最後に実践方法です。これもいくつかあるのですが、下記のルールでやりました。
- 時間を区切る
- まずは90分
- 読書量(ページ数)を決める必要はない
- 誘惑となるモノを排除する
- スマホやPCなど
- ただし時間を測るためスマホは手元に置いた(本来はキッチンタイマーが好ましい )
- タイムリミット時に読書をいったんやめる
- あえて切りの悪いところでやめる方が次回への読書のモチベーションとなる
- 速読や飛ばし読みのスキルを意識する
これらのことを意識して、時間制限読書法をやっていきます。
実践
やってみました。
上でも書きましたが、読み飛ばしのテクニックを意識して読みました。
まず前提知識のある分野の本を読むですが、今回はこちらの本で実践してみました。
現在は品切れしてしまっていますが、Gitのメンテナーの方が書かれた本です。Gitは普段から使用しているので、読み飛ばしのテクニックにある前提知識のある分野という条件にも合っています。
次に読むページ、飛ばすページの選択ですが、目次を読んで大体の目安をつけました。 目次を見ると1、2章はgitの説明や基本概念、3章はインストール方法、4章以降にgitの使い方が載っていることがわかります。 そこで1、2章は少しじっくり読み、3章のインストールは飛ばしました。
そして本文で注目すべき箇所ですが、4章以降は知っているコマンドは流しながら、イラストを中心に読みました。gitについての知識はある程度あるので、読む読まないを選択することができました。このあたりも前提知識のある分野を読むことの効能だと思います。
といった感じで90分読みました。
やってみた感想としては、時間を区切ること、ある程度読む箇所を選択することでで集中して読むことができますし、そういった限定をする分、内容も頭に入りやすくなるのではと思います。ただこの読み方に合う本というのはあると思うので、全てに適用できるものではないという点に注意が必要です。
合う本の条件としては、
- 前提知識のある分野の本
- 図解などが入った本
- 章ごとがある程度独立している本
などがあるかなと今回実践して感じました。
余談
今回読んだ入門Gitですが、単なる使い方の紹介だけではなくgitのコアな部分の説明なども載っていて、その辺りも知りたい方にはおすすめの本です。