FLINTERSでエンジニアをしています。
今回の投稿は、FLINTERSブログ祭りの記事です。
ブログのテーマは、#読書感想
「システムを作らせる技術 エンジニアではないあなたへ」という本の感想です。
読んだ理由
以前はSIerに務めており、現在もグループ内のシステム開発をしていまして
システムを作らせていただくばかりで、そういえば依頼する側のことはよく知らないなぁと思い読んでみました。
なおこの本は、ウォーターフォールとアジャイルの中間くらいの手法で書かれているそうです。とはいえやること自体は変わらないと思います。
※プロジェクトの進行管理より中身に重点を置いた本に感じました。
感想
システム開発の周りのことに少し思いを馳せることができました。
主に以下のような点が参考になりました。
- プロジェクト全体の進め方
- 要件定義以前(要求定義まで)に何をしているか
- ベンダー選定の流れ・基準
- 開発〜データ移行〜新システム稼働への関与
絶対に全部作るな!(p.181)
「ビジネスベネフィット」「組織受入態勢」「技術的容易性」の3つの基準(p.184)
開発においてもよく言われていることですが、どのように絞るかですね。
最高得点のベンダーにすんなり決まらず、決定会議を3回くらい開いたこともある。採点表の結果がコアメンバーの直感と合わないケースがあり、揉めるからだ。 (p.306)
ベンダー選定のような大事な意思決定においてこういった「納得のいかなさ」が残ると、プロジェクトへの参加意欲を損なう人が多い。(p.306)
見えないところでこういった議論が交わされているのかもしれない?
某ロボくんが「得点だけで決めればいいのに…」って言いそう。
作るも使うもロボじゃないけど。
うまくいっていないシステム構築プロジェクトを監査すると、こうした課題解決にユーザーを巻き込むのに失敗している。(p.417)
プロジェクトを停滞させる一番の敵は、厄介な課題、チームや部署をまたいで議論しなければ解決できないような課題だからだ。(p.417)
こういう関係が作れないと積もっていって炎上しそうですね。
逆に責務が曖昧で、なぁなぁでも漏れが生じそうだけど。
「このプロジェクトでは、データ移行でトラブルが生じたか?」という質問に、8割以上のプロジェクトマネージャーがYESと回答している。(pp.426-427)
確かに、(データに限らず)移行は軽視されがちかもしれない・・・
まとめ
システムを"作らせたい"企業さんはもちろん、PM・エンジニア、関わる人全てに参考になりそうと思いました!