はじめに
こんにちは。エンジニアの早瀬です。
FLINTERSでブログ企画が始まりました。今回は梅雨にも負けないブログ祭りです。このブログ祭りでは、グループ毎にテーマを決めてブログを投稿しています。私が参加しているグループでは「今期の振り返り」をテーマとしています。
今期の振り返り
私事ですが、最近エンジニアリングマネージャーに昇進しました。 エンジニアのマネジメントや、顧客との意思決定にも一部関与しています。 具体的には、下記のブログで紹介されている業務内容に加え、1on1なども担当しています。
その結果、多くの方と連絡を取る時間が増えました。 そこで、コミュニケーションと考える時間のバランスを取る方法を模索し始めました。
考える時間に必要なものは?
考える時間を確保し、効率的に管理するには以下の要素が重要だと感じました。
- ある程度のまとまった時間
- 差し込みなどの連絡がない or 連絡があったとしても集中した状態に戻れる
- 他のタスクを心配しなくていい状態
調査してみた結果、「GTD(Getting Things Done)」の考え方を取り入れるのが良いのではないかと考えるようになりました。
GTDとは?
GTD(Getting Things Done)は、個人用のワークフロー管理手法で、デビッド・アレンが提唱したものです。詳しい内容は こちらのWikipediaリンク をご覧ください。
簡単に言うと、GTDは次の5つのステップで構成されています:
- 収集:頭の中にある「やらなければならないこと」や「気になっていること」をすべて洗い出す。
- 処理:書き出した内容を一つずつ処理し、具体的なアクションへと分類します。
- 整理:分類したタスクを自身のスケジュール管理ツールに入れ込んで整理します。
- 見直し:定期的(たとえば週次)に、タスクやスケジュールを見直し、進捗状況を確認します。
- 実行:リストアップした「出来ること」を順番に片付けていきます。
GTDをやってみた感想
GTDを導入してみて、以前よりも意識して集中できる時間を作り出すことができたと感じています。 集中するための不安要素の排除という意味で、以下の内容が非常に有効でした。
- タスク判断方法
- 連絡待ちリストの運用
タスク判断方法
これはステップ2「処理」で行うのですが、タスクを処理する上でいくつかの質問を投げかけます。
- 行動を起こすべきか?
- 次にとるべき行動は1つ?
- 2分以内にできる?
- 自分でやるべき?
- 特定の日付にやるべき?
特に以下の方法は非常に有効でした。
- 2分以内でできる場合は、すぐにやる。
- 自分でやるべきではない場合は、連絡待ちリストに入れる。
という行動を決めておくことで1つのタスクで無駄に考える時間が減りました。
連絡待ちリストの運用
現状のタスクに集中したいなどの場合には、Slackの「後で読む」機能を積極的に活用しました。 Obsidianのデイリーノートが作成される際に、Slackの「後で読む」がタスクに入るようにテンプレートで入れておきました。 この方法を取り入れることで、コミュニケーション忘れが比較的少なくなったと感じています。
まとめ
ある程度、タスクのフローの整備が終わって、振り返りをしているときにこんなことを思いました。
「これ、ほとんどアジャイルで実践していることと似てない?」
気づくのにだいぶかかりました。。。 週次レビューはレトロスペクティブに置き換えられますし、タスクの見極めに関してもプランニングやバックログのリファインメントにだいぶ既視感を覚えました。 しかし、GTDを通して学んだタスクの見極め方や各種類のタスクの取り扱い方に関しては、有効な取り組みもあったと思います。
アジャイルを既に実践している方々はもしかしたらGTDのエッセンスは取り入れやすいかもしれません。興味がありましたら、ぜひ一度試してみてください。