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Snowflakeの認定資格「SnowPro Advanced: Architect」を取得するまでにやったこと

こんにちは、渡部です。この記事はFLINTERS10周年記念ブログリレーの43日目です。

はじめに

先日Snowflakeの認定資格である「SnowPro Advanced: Architect」を取得しました。
この認定資格の説明や、資格取得までにやったことを紹介しようと思います。

資格の概要

クラウドデータウェアハウスであるSnowflakeには、SnowProという認定資格があります。
SnowProには中級レベルの「SnowPro Core」があり、その上位資格として「SnowPro Advanced」があります。
「SnowPro Advanced」の種類としては「SnowPro Advanced: Architect」、「SnowPro Advanced: Data Engineer」、「SnowPro Advanced: Data Scientist」などがあります。
私はその中の「SnowPro Advanced: Architect」を受験し、合格することができましました。

SnowPro Advanced: Architectの概要

  • 問題数: 65問
  • 試験時間: 115分(英語が母国語でない人は150分)
  • 言語: 英語
  • 費用: $375
  • 合格点: 750(1000点満点)
  • 前提条件: SnowPro Coreの取得
  • 受験方法: オンライン / テストセンター

https://learn.snowflake.com/en/certifications/snowpro-advanced-architect/

出題分野

  1. アカウントとセキュリティ
  2. Snowflakeアーキテクチャ
  3. データエンジニアリング
  4. パフォーマンス最適化

取得の背景

私の所属するデータチームでは1年ほど前からデータ基盤をTreasureDataからSnowflakeに移行しています。

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業務でSnowflakeを触る時間が長くなり、より使いこなすためにも、チームとして「SnowProの資格取得を目指してSnowflakeを学んでいこう」という動きになりました。
そしてチームでの勉強会や個人的な勉強を続けて2023年7月にSnowPro Coreを取得し、その後上位資格のSnowPro Advancedも取得しました。

勉強したこと

資格取得までに勉強したことは主に下記の2つです。

学習ガイドをベースに学習

SnowProには学習ガイドがあるので、そのPDFファイルに書いてある内容をベースにドキュメントや関連記事を読みました。 learn.snowflake.com

SnowPro Advancedを受ける前知識として、SnowPro Coreを受験する際にSnowPro Coreの学習ガイドに載っているドキュメントは一通り目を通しており、Snowflake UniversityのLevel Upシリーズ(101~109 & 201~202)は実施している状態でした。

Udemyで過去問を実施

この問題集を使い学習しました。 www.udemy.com

問題の再現度はかなり高かったので、この問題集さえ実施すれば受かる確率はだいぶ上がると思います。

上記の学習をやった後に試験を受け、無事に合格することができました。(合格点: 750)

感想

試験を受ける中で思ったことを書いていきます。

問題文が英語なのはキツい

私は英語に苦手意識はないですが、普段頻繁に使うわけでもないので、試験の150分間ずっと英語の問題を読むのは疲れました。
SnowPro Coreの時は問題文の言語は日本語も選択できて、かつ問題文もそんなに長くなかったので苦ではなかったですが、SnowPro Advacedでは英語で長めの問題文が多いため苦労しました。

試験のページにメールアドレスではログインできない

試験への申し込みや結果を確認するための専用のページ(Snowflake Certification Portal)があります。
ログインフォームには「Email Address」と「Password」とあるので、ログインする時に登録したメールアドレスとパスワードを入力しましたが、ログインできませんでした。
どうやら「Email Address」欄には、メールアドレスではなくユーザーネーム( SNOW00000000 のように、SNOW + 8桁の数字の文字列)を入力しないといけないようです。

資格取得のメリット

エンジニアリング系の資格は必要か否か度々議論になると思いますが、私が個人的に思っている資格取得のメリットを書いていきます。
メリットは大きく分けて3つあると考えています。

勉強する理由ができる

業務で使っている技術について、必要な知識を必要になった時に調べながらやれば業務自体はこなせることが多いので、「わざわざ時間を使って体系的に学ぼう!」というモチベーションは持ちづらい人も多いと思います。(私はそうです。笑)
「体系的にちゃんと理解した方がいいことは分かってるんだけど、普段の業務がこなせていないというわけではないしな、、」と、ついついやらない理由を作ってしまいます。

しかし資格取得という目的を作ることで勉強しなければいけない理由ができ、勉強が捗ると思います。

業務スピードが上がる

その技術の知識が増えたことで、何か実現したいことがあった時に、「あの機能を使えばいい」というふうにわざわざ調べなくても答えに辿り着けることが増えるので、課題解決までの時間は短縮されると思います。

また学習の中でドキュメントをしっかり読むことでドキュメントを読むことに対する抵抗も減りますし、業務ですぐには分からないことに直面した時でも「ドキュメントのあのページに関連する情報があった気がする」と想起できるようになります。

対外的なアピールになる

業務外の部分で言うと、資格を所持していることは対外的なアピールになると思います。
会社としても「社内に〇〇の資格を持ってる人がいる」というのはアピールポイントになると思いますし、個人としても自分の能力を示すための1つの手段になりうると思っています。

自分に知識や能力があることを示すためにわざわざ熱弁しなくても、「資格を所持している」という事実が代わりに語ってくれるのは大きいなと思います。

まとめ

この記事では「SnowPro Advanced: Architect」を取得するまでにやったことを紹介しました。
Snowflakeの資格取得を目指す方は是非参考にしてみてください。