こんにちは。株式会社FLINTER10周年ブログリレー 97日目の記事を担当します、菅です。
今回はFLINTERSでプロジェクトマネージャー(以下PM)として働く上で私が大事にしている考えについて紹介します。
このテーマを選んだのは、PMという役割は人によって働き方が千差万別なので、自分の考えを整理し直すことで自分がどういう観点を重要視しているのか整理したいと思ったのがきっかけです。
私のPMとしての役割
現在は特定のプロジェクトに属してPM業務を行うのではなく、プロジェクトを横断する施策の立案・実行、オフショア拠点のマネジメントや顧客の営業窓口としてリソース調達などがメインの業務になっています。世間一般でいうPMOに近いと思います。
PMとして大事にしている考え
さっそく本題にいきます。以下が私が大事にしている考えです。
- 介在価値を明確にする
- とにかくスピード
- 課題を構造化して考える
- 意思を明確にする
- 時間がかかるが重要な事に取り掛かる
それぞれ説明していきます。
介在価値を明確にする
PMは顧客と開発者のコミュニケーションのハブになることが多いです。顧客からの要望を開発者に伝えたり、開発側からの提案を顧客に伝えたりといったようなことです。
この際に重要になるのが、PMとしてコミュニケーションの間に入ることでどういった介在価値を提供するかです。
ただ両者の意見を間に入って情報を伝えるだけでは介在価値はゼロです。むろしコミュニケーションパスが増えることでマイナスになることもあります。
以下はあくまで一例ですが、PMとして介在することで以下のような介在価値を付けることを心掛けています。
- 情報の整理
- 新たな課題の発見
- 異なる観点の解決策の提案
とにかくスピード
この考えは楽天グループの行動規範「スピード!!スピード!!スピード!!」からインスパイアされたものです。
ビジネスにおいてスピードというのは明確に競争優位になり、これはPMの行動でも同じです。
他の人が1週間かかるものを1日でやり遂げることが出来れば、それだけで差別化出来ます(無理して働けということではないです。。)。
PMが行うタスクは開発に落とし込んでリリースしたり、顧客に伝えるなどして初めて価値が生まれます。タスクというボールをスピード感をもって打ち返し価値に還元する必要があります。
課題を構造化して考える
いわゆるロジカルシンキングですね。
よく開発計画を考えていると何を開発するかといった手段が議論の中心になりすぎてしまい、元々解決したかった課題や、この開発を行うとどう課題解決につながるのか迷子になることがあります。
そういった際にあらかじめ課題から解決策を構造化しておくことで、当初解決したかった課題と解決策のつながりを明確にすることが出来ます。
意思を明確にする
私個人はプライベートでは意思を明確にするタイプではないですが、仕事ではそうはいきません。
開発プロジェクトではどの課題にアプローチするのか、スケジュールを優先するのか、いくらコストをかけるのかといったように意思決定の連続です。
その際にPMとしてどの選択肢を取るのか意思が明確になっていないとプロジェクト全体として意思決定が出来なくなります。
また一度明確にした意思を簡単に変えないこと、変えるとしても理由を明確にすることも重要だと思います。
時間がかかるが重要な事に取り掛かる
最後の考えはPMとしてだけでなく社会人として大事にしている考えです。
プロジェクトマネジメントで言えば組織文化の構築だったり技術的負債の解消、個人で言えば語学や資格といったスキルの習得が該当します。
こういったことへの取り組みは周囲も後回しにしてしまうことが多いと思いますが、積極的に取り組むことで未来への投資につながります。
私自身も敬遠しがちですが、各タスクを時間×成果の4象限に分類して時間がかかるが得られる成果も大きいことに意識的に取り組むようにしています。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回はPMとして私個人が重要だと思うマインドにフォーカスして整理してみました。
PMの考え方には普遍的な正確はなく、常に考えもアップデートする必要があります。
少しでも皆さんの日々の業務の参考になれば幸いです。