FLINTERS Engineer's Blog

FLINTERSのエンジニアによる技術ブログ

チームでアジャイル開発を学び直した話

こんにちは。FLINTERSでデータエンジニアをしている藤原です。 株式会社FLINTER10周年記念ブログリレー、なんと今回で100日目でございます。おめでたいですね。

先日、開発チームでアジャイル開発における見積もりについて勉強会を実施しました。 今回はその概要と感想について書こうと思います。

背景

私たちの開発チームでは開発手法としてスクラムを導入していて、こんな状態に陥っていました。

見積もりにものすごく時間がかかる

見積もりには、ストーリーポイントと呼ばれる規模を表す数値を利用しているのですが、1つの作業を見積もるのに20分も30分もかかってしまう状態になっていました。 それにより1週間の作業計画を行うイベントも半日近くかかってしまい、開発時間を圧迫するという悪循環に陥っていました。

専任のスクラムマスターもいない状態で、なんとかせねばと思い勉強会の実施に至りました。

効果があった学び

収穫逓減の法則:一定の土地から得られる収穫は、投下された労働量、資本量に比例してある程度まで増加するが、ある限度を超えると次第に減っていくという法則” 収穫逓減の法則(しゅうかくていげんのほうそく)とは? 意味や使い方 - コトバンク

”時間と労力を費やして見積もりを出したからといって、必ずしも見積もりが正確になるとは限らない。見積もりに費やすべき労力は、見積もりの目的に応じて決めなくてはならない。”(MIKE COHN、「アジャイルな見積りと計画作り 価値あるソフトウェアを育てる概念と技法」、マイナビ出版、2009、84ページ)

私たちのチームはなるべく考慮漏れの少ない精緻な見積もりをとにかく行わなければならないと必死になっていました。これは、アジャイル開発のような変化に適応しようとする開発手法とは相反するものであると再認識できました。

他にも細かい見積もり手法についての学びがたくさんあったのですが、引用箇所が多くなりすぎるので割愛します。

終わりに

勉強会を実施した結果、開発チームでのストーリーポイントの見積もりは、正確性は下がったかもしれませんが早くはなりました。他にも勉強会を開催して良かった点として、正しいアジャイル開発の手法を知れば知るほど「今の私たちの開発フローにアジャイル開発は向いているのだろうか」という意見が出るようになった点です。勉強会前では、そのような議論も出てこなかったので今のフローを見つめ直す良いきっかけにはなったかと思います。